もう1ヶ月ほど前の話ですが、春休みに行ったゼミ合宿について書きます。
今回行ったのは、マレーシア。
わたしたちのテーマは「エコツーリズム」ということで、マレーシアにあるタマンヌガラ国立公園を訪れました。
(マレー語でタマンは公園、ヌガラは国立を表すようです)
いわば、ジャングル合宿です。笑
【クアラルンプールからタマンヌガラへ】
タマンヌガラ国立公園へは、クアラルンプールから、バスと船を使っていきます。
まず、バスで4時間ちょっと。
バスは他のツアーのお客さんもいっしょだったのですが、欧米の方がたくさんでした。
クアラ・テンベリンに着き、そこで手続きをしてお昼ごはんを食べました。
カメラを持ち込む人はここでRM5徴収されました。国立公園なので、そういうところできっちりお金とられます。(自己申告制ではありますが)
その後は、船で2時間半。
(ぽかぽかで、川をゆらゆらと行くのは、とっても心地よくて気がつくと夢の中でした)
途中、現地の人たちとすれ違うと、手を振ってくれて。なんというか、観光客慣れしてるなあ、と。
近づくにつれ、水上民家が見えてきて、テンションもあがります。
そうして、長旅も終わり、目的地のクアラ・タハンへ到着。
【ホテル】
今回わたしたちが泊まったのは、MUTIARA TAMAN NEGARAというリゾート。
ウェルカムドリンクを戴いたのですが、あのローズシロップでした。赤くて甘いやつです。
ブルネイでも飲んでいましたが、マレーシアでもでてきます。
あまり好きじゃなかったはずなのに、ここにくる前にブルネイで1週間すごしたせいか、なぜか美味しく感じる。。
慣れって怖いですね。
(ちなみに、この春休み、インドで辛いものばかり食べていたので、辛いものも好きになりました。人間の適応力に感激)
ジャングル合宿と脅されていたので、どんなところなのだろうか、とびくびくしながら行ったのですが、私たちが泊まったところがリゾートということもあって、凄く綺麗で安堵しました。
部屋はコテージタイプで、シャワーもちゃんとお湯が出るし、当たり前ですが緑がたくさん。動物もちらほら。
ここのお客さんは、欧米人の夫婦、カップルが多かったです。自分の部屋のテラス?で日光浴してる欧米のおじさん、お兄さんがちらほら。完全にリゾート。
国立公園の中を歩いているときは、中国の人、日本の人にも出会いました。
【食事】
この日の夕食と翌日のお昼はママチョップという水上レストランで。(この水上レストランへ行くのも船なのでちょっとテンションあがる)美味しかったです、ごはん。スイカが特に。
朝ごはんと夕食1回は、リゾート内で食べたのですが、これはジャングルとは思えないクオリティでした。美味しい。
ただ、デザートだけはあんまり口に合わない。。甘いんですよね基本的に。
フルーツは美味しいので、フルーツを食べることをお勧めします。
【ナイトサファリ】
夕食を食べたママチョップで、タマンヌガラについてのビデオを見て少し勉強し(これは必ず見るらしい)、ナイトサファリへ出かけました。
ガイドさんが、動物・植物を見つけて、説明を受けるという感じで公園内を歩きました。
タランチュラ、おっきいアリ、ムカデ、ヘビなどなど。ホテル内の敷地内でも、バク、イノシシ、ヤマアラシ・・・とたくさんの生物を観察することができました。
そして、もちろんブンブンへも。
ブンブンというのは、野生動物を観察するための観察小屋のことです。
残念ながら、この日はなにも観察することはできませんでしたが、ライトを消した瞬間、浮かびあがってくるたくさんのホタルと虫の鳴き声に、満足です。
ホタルは本当に綺麗でした。
とまあ、1時間ほど歩いて戻ってきたわけですが。
ブンブンにまだまだいたい欲求に勝てず、ルームメートの優希を半ば強制的にひきつれ、ブンブンへ引き返しました。
これが凄く怖いんですね。
さっきまで全く怖いなんて感じなかったのに、2人になった途端。
真っ暗だし、ジャングルだし。
それでもブンブンまで行き、しばらくホタル観察をしながら動物がくるのを待つ。
しかし、動物を見る前に、後からやってきた他のツアーのガイドさんに「ここはトラが出るから危ないよ」とちょっと怒られ帰ってきました。
トラ、でるんですね。怖い。
本当に、動物に出会えるか、出会えないかは運なのだなあ、と感じた夜でした。
【キャノピーウォークとトレッキング】
この日は朝からキャノピーウォークとトレッキング。
キャノピーウォークは木の上のつり橋のようなもので、タマンヌガラは高さ30メートルの長さ400メートルととっても長いです。
キャノピーウォークをする意味としては、下では見えないところから自然を観察できるということがあるようですが。
いかんせん、そんな余裕はなかった気がする。揺れるのでね、とっても。
トレッキングは、道が結構整備されているので凄く歩きやすかったです。
途中、先生の要望で近道をしたので、サバイバルなところもありましたが、屋久島と天候の悪い富士登山を経験しているゼミ生には余裕です。笑
あれですね、本当に自然を楽しむ感じ。屋久島よりも自然を楽しめたように思います。
【リアルジャングルクルーズとエスニックツーリズム】
午後はリアルジャングルクルーズと先住民集落へのツアー。
リアルジャングルクルーズは、、、とにかく濡れました。船の運転手さんが水がかかるように運転する。。
楽しかったです、はい。
そのまま、先住民の集落へ。
ガイドさんから、先住民についての説明を受けたり、実際に先住民の人が火を起こすのを見たりしました。
吹き矢は自分達も体験!
一通り終わったあとは、いろいろ見ていいという時間がありましたが、先住民の人たちが生活しているところを"観光する"というのはあまり心地の良いものではなく、すぐ船へ戻りました。
それでも、ガイドさんと先住民の人は仲が良さそうで、先住民の人も楽しそうに、道具の使い方を実演してくれていたので、少しそれに救われた気がします。
あとで先生に聞くと、前に先生が訪れたときは、違うガイドさんで、先住民の人とも関係が築かれていなかったので、先住民の人は実演もしてくれなかったと言っていました。
やはり、観光される側・観光する側・ツアーをつくる側、それぞれの関係の築きと、互いの理解が必要だと感じました。
集落からはまた船へ乗り、ジャングルクルーズ。途中、寄り道して泳げるところへ行きました。
泳ぎました。笑
初めはそんな気なかったのですが、ゼミ生に促され。タマンヌガラで泳ぐなんてもう無さそうなので、泳いでよかったかな、結局は。
【帰り道】
3日目は、公園内を少し散策して、クアラルンプールへ。
行きはバスと船でしたが、帰りはひたすらバス。帰りは選べるんです、船がバスか。行きは受けがいいので船を使うみたいです。
10時に出発して、クアラルンプールについたのは夕方でした。長かった。
今回は夏に屋久島のエコツアーを体験してからの、マレーシアのエコツアーだったわけですが。
まあ、双方ともいろいろ問題があったりするのでしょうけれど、純粋な率直に思った感想としては、マレーシアの方が楽しかった、ということです。
わたしはこの感覚は凄く大事だと思うので、少し分析してみると、
好みもあるとは思いますが、屋久島は縄文杉をはじめとする自然が痛んでるのが目に見えたこと、観光者がわくわくして魅了されやすいもの、普段なかなか体験できないもの(キャノピーウォークやジャングルクルーズ、珍しい動物の観察等)がマレーシアの方があったこと、が大きな理由かなと考えます。
あとはガイドさんによっては、また受ける印象も変わってくるのかなと思いました。エコツアーにおいて、ガイドさんというのはとても重要なものですね。
今回は2泊3日だったので、タマンヌガラのほんの一部しか回れなかったのが凄く残念です。また行くことがあれば、もっと奥まで行ったり、ブンブンに泊まったりしたいです。
クアラルンプールもマラヤ大やら、ツインタワーやら、旅博やら、中華街やらいろいろ観光したのですが、他の人が書いてくれると信じて、割愛します。
以上、平山がお送りしました。
平山 楓