2015年10月01日

屋久島 縄文杉からの分散について考える

私はこの旅行の概要をきちんと把握しないまま出かけてしまっていたので、「今回の合宿では縄文杉に行かない」ということを現地で初めて知りました。それを初めて聞いたときは正直、せっかくこんな遠いとこまで来てメインを見ておかないなんて・・・と残念な気持ちになりました。そして今回のテーマが「分散を妨げるもの」であると聞いて、自分がいかに屋久島=縄文杉のイメージを持っていたのか気づかされました。そして、日ごろの観光において、自分がいかにメインの観光地ばかりに気を取られ、まるでガイドブックのモデルコースをたどるかのような観光をしているのかを痛感しました。観光を学んでいるものとして、本来であればより地域に目を向け、地元の人しか知らないようなところも巡りたいとは思いますが、なかなか自分だけではそのような場所を知ることができず、そううまくはいきません。そこで大切になってくるのがガイドさんだと思います。
YNACの松本さんのお話の中で、考えさせられることがたくさんありました。

まずは、ツアーの選び方についてです。最近は、自然体験さえできれば、メインの縄文杉さえ見られれば、ツアーは安いほうがいいと言って、大人数制の安価なツアーが増えています。また、ほかのところにも行きたいからなるべく短時間で縄文杉にたどり着きたいと言って、縄文杉までなるべく早く着けるようなプランになっていたりもします。そして、ガイドブックの充実から、ツアーガイドをつけない人も増えていたりして、どこか金銭的にも、時間的にも余裕のない観光になってしまっていると感じました。それは自分にも当てはまっていて、このような観光方法では、ただ行ったという事実だけで満足してしまい、現地を深く味わうことができていないのではないかとも思いました。そこで、現地の味わい方を教えてくれるガイドさんが重要です。里めぐりツアーでは、村のおじいちゃんおばあちゃんをはじめとして、集落の村長さんまでもが駆けつけてくれて、村のことをあれこれ教えてくださいました。それはとても暖かく、村らしい雰囲気を感じることができました。一方トレッキングでは、ガイドさんが説明してくれた垂直分布の葉の変化や、絞殺しの木、木の幹の部分が空洞になっているものの話などしっかり心に残っています。時間をかけて、実際に体験して、現地のひととコミュニケーションを楽しみながら巡ることの楽しさを実感することができました。そこには、縄文杉以外の屋久島の魅力がたくさん詰まっていました。ツアーガイドさんとしっかり回ることによって、メイン以外にも得られるものがたくさんあったのです。
このように考えていくと、縄文杉からの分散へのカギは、現地のガイドさんをはじめとする地元の方々が握っているのではないでしょうか。屋久島=縄文杉のイメージがこんなにも深く浸透してしまっているのは、都内の旅行会社や各メディアが縄文杉をPRのメインとして発信していることが原因であると考えられます。YNAC松本さんが言っていた、「屋久島リニューアルしました!」のキャッチフレーズのように、魚の種類がとても多くて、シュノーケルに適していることや、里めぐりに力を入れていること、ウミガメが有名なことなど、アピールできるものはたくさんあると思うので、ぜひそのあたりを地元の方々が中心になって発信していけたら現状の改善がみられるのではないでしょうか。また、分散を妨げているものとして考えられるのは、縄文杉以外のものがまだ弱いということです。里めぐりツアーなどをはじめとして、強化できることはまだまだあると思います。地元の頑張りが、屋久島全体としての魅力アップにつながるのではないでしょうか。


野原ほのか


posted by masutanis at 15:54| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko14 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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