6月8日(日)グローバルスタンダードのFWとして富岡製糸場に見学に行ってきました。
富岡製糸場は、世界遺産登録を目前に今話題の観光地となっており、最近ではメディアでよく取り上げられています。そのせいか、雨にもかかわらず、多くの人がいました。やはり、世界遺産の影響は大きいみたいですね…。
近代化産業遺産としては日本初ということで、明治維新後の日本の近代化の象徴を見ることができます。
明治期、日本は近代化された諸外国に追いつき追い越せといった形で近代化を進めていきました。富岡製糸場は日本初の官営模範機械製糸場であり見学に行って改めて感じたのは、主要な施設がほとんど現存していることに驚きました。
19世紀後半の工場がこれほど完全な形で残っているのは世界的にも例がないようで、希少価値がある建物としても、日本の近代化への歴史を知るためにもぜひ世界遺産に登録して欲しいと思いました。
富岡製糸場は外観はレンガ積みでいかにも欧米化を感じさせますが、内部は木材で骨組みを造っていて、屋根は瓦を使用している、和洋折衷の建物となっています。東繭倉庫、操糸場は内部を見学することができました。特に操糸場はフランス式の操糸器300釜が設置された世界最大規模の工場とのことで、広い空間に大量の操糸器が陳列されている光景に驚きました。建物内部に柱をもたない建築で、当時日本にない建築工法である、「トラス構造」を用いていると説明を受けました。
富岡製糸場見学が終わり、時間ができたため高山社跡にも行ってきました。閉館時間になっていたため外観のみの見学でしたが、広い裕福な昔の家という印象で、特に養蚕をおこなっていたようには見えませんでした。こちらも富岡製糸場と同様に世界遺産候補となっている国指定校史跡です。
世界遺産に登録されると、ますます観光客も増えて地域活性化というプラスの反面、様々な問題もでてくると思います。ガイドの人数もそうですし環境問題なども課題となってくると思います。世界遺産登録後も建物の保護や、マナー向上、トイレなどの施設の見直しをして、よりよい観光地となって欲しいです!
今回のフィールドワークで、日本の近代化の歴史や明治期の労働環境について多くのことを学ぶことができました。富岡は自然豊かですてきな町でした。世界遺産登録が楽しみです!
2年 中村恵