

6/30にメディアツーリズムで鷲宮にFWに行って来ました。
鷲宮がアニメでまちおこしを行っている地域の代表例であることから今回のFWは決まりましたが、まず書いておかなければならないのは、鷲宮がらき☆すたの聖地になってから(アニメが放送開始されてから)6年経過していることです。ドラマにしろ、アニメにしろ、一時的に人気が出てもある程度の期間が経つとその人気が風化していくのが普通だと思います。私たちはFWに行く前に鷲宮とらきすたについての文献をいくつか読んでから行きましたが、そのほとんどはまだアニメ放送から数年しか経っていないものでした。なので現場とのギャップはかなり感じましたが、アニメ放送から6年経過していることを考えると、鷲宮がらき☆すたというコンテンツでまちおこしを続けていること自体、まず一つすごいことなのではないかと思います。
実際訪れてみて、率直な感想を述べると、やはり時間が経っているということもあり、多少人気の衰えは感じました。しかし、鷲宮神社の痛絵馬や、巡礼ノートを見る限り、ファンの巡礼も続いているようでした。
街中や鷲宮神社の周辺を回ってみましたが、聖地と呼ばれる割に、らきすた関連のスポットがたくさんあるわけでもなく、これではすぐに飽きられてしまうのではないか、と疑問に思いましたが、昼食をとった鷲宮神社前の大酉茶屋で、らき☆すたのファンの方にお話を聞いた際に、「らきすたを通して知り合った地元の人たちに会いに来ている。友達に会いにくる感覚と似ている」とおっしゃっていました。鷲宮神社周辺に集まるファンの人たちも、らきすたがすきな人たちというよりは、様々なジャンルのオタクが集まっている場所という感じでした。アニメ放送開始から6年経った今、鷲宮を訪れる人は、純粋にらきすたの聖地巡礼という目的で訪れる人よりも、趣味の合う友人、仲間に会うという目的で訪れている方が多いのでは、と感じました。鷲宮が長い間ファンが絶えない聖地として存在する理由の一つは、ファンが鷲宮に求めるものが、らきすたというコンテンツから、人との関わりに移ってきたからではないかと思います。
全体として、コンテンツツーリズムとは言っても、その対象はアニメファンに限定されており、内向きな印象を受けました。ARアプリなど県と連携して新しい取り組みをしていましたが、その内容もファンの人向けであり、新たな観光客を取り入れようという感じは見受けられず、今いるファンを飽きさせない、繋ぎとめるための策のように思いました。
正直最盛期との比較ができないことが残念ですが、他の聖地と比べてみたりしたら、またそれぞれ違って面白いのではないかと思います。
マイナスの感想が多かったですが、ファンの方の熱意はかなりのものを感じました。あの熱意があれば、そらまちおこしできちゃうわ、って感じです。
3年リーダー すがぬま はるか