2013年07月04日

日吉台地下壕FW(6/22)

6月22日に神奈川県横浜市は日吉駅付近の地下壕見学を行った。

慶応大学日吉キャンパスには連合艦隊司令部が置かれ地下には防空壕や非常時の作戦室などが置かれた。内部はコンクリートの壁が続き、沖縄のガマといったいわゆる自然型の防空壕とは異なり、当時最新だった蛍光灯や大量の食糧が保存されていたという。通路もしっかりしていて、旧日本軍の総力を結集したのがうかがえる。

さて、今回のFW
はダークツーリズムをテーマに進めてきた学習の現地研修という形で行った。ダークツーリズムとはなんだろうかということから始まり、学ぶ観光、戦争観の形成を学んでから行ったわけだが皆はどう感じただろうか。

私の関心は日吉地下壕解体の話が進んでいる中、戦争遺跡の保存をどう考えるかということだった。地下壕は国が文化遺産として指定していないため、市としては宅地開発を止めることができない。一方国は地元から何の訴えもないから動けないというものだ。

しかし、かつて工事が地元住民の強い反対で中止されたことから(少なくともその時点では)保存に関する強い要望があったと言える。なお、国は数年前に調査を実施しているがその結果を発表していないという。私はこの点が最も疑問である。保存の会は何度も役所に足を運んでいるが、やはり調査結果が出ないと保存に向けた法的取り決めをできないと突き返されるのだという。そのため保存のために会が動いていることは署名運動や出版物により市民の声を集めて何とかしようということである。なぜ国が調査結果を公表しないのか、それは責任問題からではないだろうか。調査結果が公表されると戦争犯罪が明らかにされ、それに対する賠償や処罰、または外交に関しても何らかの影響が生じるのではないだろうか。戦争遺跡はそのようなダークな面も含んでいるのではないかと考える。

保存に関して。ガイドの方はこうおっしゃっていた。この防空壕見学を通して戦争のことだけでなく自分の人生についても何か感じてほしい、と。見学者の一人は地元に住んでいて地元にこんなものがあるのだから死ぬ前に見ておきたくてグループで来た。また別の見学者は教育関係者でその勉強のために訪れた。そもそもなぜ戦争遺跡を保存しなければならなのだろうか。悲惨な戦争をまた起こさないために?これが最も多い回答だと思う。そして日本においてこれは正しいだろう。しかしあくまで伝えるという作業を行うのは人であって物ではない。今回はガイドの方が日吉と戦争について伝えてくれ、人生について考えて欲しいとおっしゃっていた。戦争を繰り返さないといった我々にとって当たり前の世界観は人が作っていくものなのだ。日本にとっての戦争を語り伝える人がいなくなったらそんな戦争観は消えてなくなるかもしれない。

今回のFW
では戦争を忘れないため、というよりは歴史について、市民の見聞を深めるために地下壕は保存されなければならないと感じ、戦争遺跡は戦争観の維持の一つの道具だと考えた。



p.s. FWでは多くの人に聞き取り等を行うべきたった。





おのだ


posted by masutanis at 10:21| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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