2010年10月11日

エジプト旅行〜トラブった編〜

それは私が小学1年生くらいのことだっただろうか。家族でエジプトへ旅行に行った時のことである。エジプトといえば有名なのはギザのピラミッド。それはエジプト国王の墓として知られているが、今から何千年も前、もちろん科学技術など発達していない時代にどうしてあんな巨大なものをいくつも作ることが出来たのか、未だ多くの謎に包まれている。観光客はその墓の中に入ることが出来るが外から見る壮大さとは打って変わり中は暗く肌寒く、その上歩く通路の幅は狭い。両親や姉が身をかがめて歩く姿を横目に当時幼く小さかった私はそんなことはお構いなしにズンズンと奥へ進んで行った。ピラミッドへはラクダに乗って行くのが普通であるが、行きで不安定なラクダの背なかにすっかり怖気づいてしまった私は、ピラミッドからの帰り道、歩くことをチョイス。母が乗ったラクダの綱を引いていたお兄さんに手をつないでもらい、ラクダには乗らずに歩いて帰ったことはここだけの秘密にしておいていただきたい。
 事件が起きたのはその次の日の朝だった。朝目が覚めてから、「おはよう」を言いに両親の下へ行った私の顔を見て母が叫び、父も目を丸くした。
「あんたその顔どうしたの。」
何事かと思い浴室にかけこんだ私を待っていたのは、顔中を赤いプツプツに侵された私の姿であった。一瞬誰かと思ったが私であることに間違いはなかった。
「昨日の夜食べたザクロにあたったのかしらねぇ。」
なるほど、そう言えば昨日の夜に家族皆でザクロを食べた。いや、待てよ。もしそれが本当だとしたら家族全員に発疹が出ても良いはずだ。しかしこの赤いプツプツに侵されたのは私と姉の二人だけなのだ。
「でも発疹が出ているのは顔だけで体には出てないわね。」
うむ、確かに体には出ていない。ん? この痒みは一体何なのだ。

 そんなこんなで家族会議を30分ほどした後、私たち娘が侵されたこの赤いプツプツの原因が何と蚊に刺されだということが判明。体は布団の中に入っていたため刺されなかったというわけだ。それにしても顔だけで20か所以上刺されるという経験はその当時6年間生きてきた中で初めてだったし、20歳になった今も経験したことがない。エジプトに行った思い出というと家族の中で真っ先に出てくるのはその話であるが、今となっては笑い話だ。
 あの時、日本のお化け代表である“お岩さん”と怖い顔対決をしていたら勝っていたのは私であっただろう。


2年 SF


posted by 09ふむろ at 17:22| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko09 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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