2010年10月09日

日本は誰のもの?


万博についてのみに焦点を当てて報告したいと思います。

突然ですが、正直な話、誰もが少しは思ったかもしれませんが中国館やサウジアラビア館に比べるまでもなく、僭越ながら日本館は満足のいくものではなかったです。特に私はそう感じました。

当然、万博はもちろん上海合宿は非常に貴重な体験であり大学2年の時にゼミ合宿として仲間とあのような経験をできた事は本当に大切なものを頂けたと考えています。

だけどもここでは敢えて勉強として上海合宿でいちばん強く感じた事、つまりは私が上海万博に行って日本館を観た事での思いを述べたいと思います。

……とにかく、私は日本館の出来,内容に納得する事ができなかったという話です。

「4時間弱並んで自分としては満足できる内容でなくて残念」や
「ディズニーのアトラクションのほうが楽しめたのではないか」
といった個人的に楽しめたかそうでないかという問題ではなく(実際、非常に楽しませて頂いた)

ただその楽しみ方は自分の中で興味のあるテーマを発見する事ができて、それを考える楽しさだったという話です。


とにかく私は、日本館の最後で演劇が終わった後に外国人観光客が「つまらなかった」と言った事が、自分の事を言われたように辛く、それについて考える事がたまらなく面白かったです。

「万博来場者からすれば日本館≒日本になってもおかしくない」

「日本のイメージ,文化,主張は、この日本館によってのみ形成されている」

「それは、この日本館の作成に携わった人達のみが万博における(世界における)日本の像を形成する力がある事になる」

「昔から万国博覧会といえば各国に自国の文化や技術を紹介する絶好の機会であり、どこも国を挙げて素晴らしいパビリオンの完成を目指した。現代でも自国の国力顕示が一番の目標に目指されているのか」

「全て物事の目的は人それぞれに思うけど、万博は,日本館は何を目的とされているのか。万博のテーマは『より良い生活を』といったものだったが、日本館は従来通り(?)日本文化の紹介,国力顕示が目指されていたのか。」

「だとしたら、私からしたらもっと顕示すべき国力は日本に多様に存在すると思うし、言ってしまえば間違っているようにさえ思う(正解とか存在しないはずですが)」

「日本館は誰が何を思ってあのように造られたのか。もし例えば日本館に性的な出し物が大量に用意されていたら、外国人に日本は好色な文化というイメージを容易に植え付ける事ができるのではないか(その真意はさておき)」

「国力顕示を、文化紹介を目指したパビリオンだとしたら『つまらない』と言われる事はこの上ない失敗ではないのか?」

…そのような事を思いながら、万博の持つ影響力や目的,意識の問題。人によって異なる基準の難しさや、自分の『日本を大切に思う気持ち』など、色々な価値に気づかせて頂きました。

だからこそ、私は自国のパビリオンを「退屈だ」と言われた事がとてもショックでならなかったです。

例えばの話、もし私が日本館の総監督(?)になれるとしたら、もちろん日本を『自分の考える』最高の形で表現したいです。
例えば万博来場者は足が疲れている人が多いであろうから、ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドのような低速の乗り物に乗りながら周囲で日本文化を主張する事で『日本=心地よい
』という印象を与える事のできる建物をつくりたいと考えたりしました。

ただ、それと同時にまた日本館の関係者は彼らなりの『最高の日本』をアピールするためにあのパビリオンを作ったとも考えられる話で、
『ただ、それは私の考えるものとは大きく嗜好が違う』…もはや、好みの違いにも思いました。

例えば、天皇が総指揮を執ったからと言ってその日本館が『誰の目にも最高な日本館』になるわけがない。絶対的な最高なんてどこにもあってはいけないと私は考えています。

私は、私の力で私が最高と思う日本の像を異国文化に届けたい。

この変な愛国心にまみれた思いの確認が、上海万博で私が強く思った事です。

否定的な視点でいる事は申し訳ないし子供っぽいとも言われるけども、現状に否定的な視線を送り続けるなかで、私はより良いと自分で考える将来を築いて自分で納得したいです。

ゼミ合宿、ありがとうございました!
舛谷ゼミ 2年 遠藤 圭介


posted by masutanis at 14:55| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko09 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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