2010年09月20日

モンゴル合宿(2010.0816〜0823)

初めての場所、特に海外へ行く時は未知への遭遇に胸が高鳴る。モンゴルはこれまで行ったどの国よりも想像がつかない国だったから、期待も不安も大きかった。飛行機が地上に近づき始めると、私はあるものに気がついた。まるで肉まんのような白くて丸い物体がポツン、ポツンと点在している。ゲルだー!!モンゴル人がゲルに
暮らしていることは社会科の授業で習ったけれど、自分の目を通して見ると感動した。これが観光の追体験というものなのだろう(笑)チンギスハン国際空港では、モンゴル国立大学の学生が出迎えてくれた。外は日本で言う秋晴れのような気候で空気は澄んでとても気持ちがよく、モンゴルの雄大さを少しだけ感じられた気がした
。市街地へ向かうバスの中ではナラちゃんが隣りに座ってくれた。彼女はとても日本語が堪能で大人っぽかったので年下だと聞いた時は驚いた。車窓に見える建物や簡単なモンゴル語を教えてくれた。夕食をとるため、街に着いた。街並みからはあまりアジアらしさは感じられない。看板がロシア文字だからなのか、建物の色使いも
カラフルで日本とはかなり異なる印象だった。夕食後、1週間滞在する大学寮へ向かう。部屋やシャワールームは清潔とはとても言い難いもので少々うろたえそうになったが、こんな経験もこれが最後かなと思い楽しむことにした。翌日からはモンゴル国立大学の学生との交流が始まった。2日目の夕食は私たち日本人がモンゴルの学
生たちにカレーをご馳走した。しかし、調理道具が不足しており、モンゴルの学生や留学生の韓国人(ヨン様)にかなりお世話になった。みんなで協力して作ったカレーはおいしかった(具が多すぎてちょっと面白かった)。さて、今回の合宿で一番楽しみだったのは草原でゲルに泊まるテレルジキャンプと乗馬だった。ゲルと言っ
てもホームステイではなく、観光用のキャンプ場のようなものだったが、大自然の中にありツーリストがモンゴルの生活を“体験”し楽しむには十分な施設だったと思う。私たちの他に来ていた観光客は欧米人が多かったようだ。私はこれまで馬よりかなり小さいポニーにしか乗ったことがなかったから乗馬には不安も感じていたが
、馬はとっても可愛かったし、乗ってみると非常に楽しかった。帰国後、日本の乗馬クラブの料金を調べると、モンゴルの4〜5倍はかかるようで、すぐにでもモンゴルに戻りたくなった。夜は羊の解体ショウを見学し、そのお肉をおいしく頂いた後、みんなで星を見たりお酒を飲んで楽しく過ごした(騒ぎ過ぎて他の観光客に怒られ
た)。モンゴルを訪れるにあたって楽しみにしていたことがもう一つあった。ホーミーだ。モンゴルについて事前に知っていることはごく僅かだったが、ホーミーは昔テレビ番組で見たことがあってその不思議な響きにとても興味を持っていた。初めて生で聴いたホーミーは和太鼓のように体中に響いてきて、とても人の声とは思え
なかった。あまりに違う複数の音が同時に発声されるので、ホーミーなのか他の楽器の音なのか混乱したほどだ。モンゴル人の学生によると、モンゴルではホーミー教室があって、ホーミーを習う人々も多いそうだ。興味深かったのは、ホーミーは現代音楽と並んで若者にも未だ人気が高いという話だ。これは日本とは少し違う傾向
だと思う。ちなみに、最終に訪れたレストランでは現代風にアレンジされたホーミーを聴いた。ホーミーのラップやドラムとのセッションはかなりカッコよかった。古いものと新しいものがうまくミックスされたこうした音楽の存在が、伝統音楽であるホーミーも廃れることなく若者にも愛され続けている要因に繋がっているように
感じる。今回の合宿で私が一番印象に残った場所は、「ザイサントルゴイ」という見晴らしの良い丘だ。この場所には戦後捕虜となりモンゴルへ抑留された日本兵の慰霊碑がある。ここへ来るまで、シベリアへ抑留された日本人捕虜については聞いたことがあったが、モンゴルへ渡った捕虜たちがいたことは知らなかった。合宿前、
モンゴルと日本はほとんど接点がない国だと思っていたが、多くの日本人がかつてこの地にいたという事実を初めて知った。大きなモニュメントの一角に記されていた、「諸士よ 祖国日本は 見事に復興しました モンゴルに安らかに 眠って下さい」と言葉にはなんともいえない想いが湧きあがった。私がここで亡くなった多く
の人々について全く無知のままこの地へやってきたこと、彼らが今の日本の姿を知らずに亡くなっていったこと、そして多くの日本人が彼らの存在について知らないであろうこと。色々な想いが頭を駆け巡り、胸がしめつけられた。モンゴルは日本にとって決して遠い国ではないし、遠い国にしてはダメだと思った。と、観光客とし
て感じた素直な感情と、こうした感情が湧きあがるからこそ、ガイドブックには決まって日本人慰霊碑、日本人墓地などの“ダークツーリズム”が取り上げられるのだろうなという2重の感情がよぎった。さて、今回の合宿はガイドのニーニさんやモンゴル国立大学のみんなが付きっきりで案内してれた。これまでの海外合宿も必ず
現地の学生との交流の場は設けられていたが、今回ほど長い間濃い時間を過ごせた合宿はなかっただろう。モンゴルの皆さんには本当に感謝しているし、モンゴルが大好きになった。改めて、人との交流は旅を何倍にも楽しくするものだなと実感した合宿だった。  
高橋理恵



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posted by masutanis at 16:18| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko07 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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