2010年04月09日

2010 バリ合宿報告

旅行日程
3/11 夜デンパサール到着、合流後サヌールへ、ブサキビーチホテル泊
3/12 午前中サヌール周辺散策、午後ウブド市内散策、ウマビアン村へ、ヴィラ泊
3/13 午前中ムラスティ見学、午後ヴィラ周辺散策、ヴィラ泊
3/14 午前中ホームステイ先訪問、午後ヴィラにてスパ体験、夕方タナロットへ、ヴィラ泊
3/15 午前中ホームステイ先へ移動、ホストファミリーと行動、夜オゴオゴ見学
3/16 ニュピ体験、ホストファミリーと行動
3/17 午前中市場へ、夜ヴィラにてバロンダンス見学
3/18 朝ホストファミリーと別れヌサドゥアへ、リゾート・ショッピングモール見学
夜空港到着、成田へ

1. 全体の日程について

 全員の感想をまとめると、8日間という日数は、ホテル・ヴィラ・ホームステイと様々な形態の滞在をするにはちょうど良い長さだったようです。ホテルへの滞在が1泊と短かったことに不満はなく、ホームステイの期間を延ばしたいとの意見が目立ちました。やはり、ステイ先の生活様式にも慣れ「さあこれから」というところ
で帰らなければならず、ヴィラ滞在を1日削っても良いのでは、という提案もありましたが、適度な満足感を持ちつつ、また「ホームステイがしたい、またバリを訪れたい」と思える滞在日数だったので、リピーターを生み出すにはちょうど良い滞在期間だったように思います。逆に、ホームステイを観光商品にするために3泊は必須
であると感じました。家族との触れ合いや、集落のまとまりを理解するには、2泊では足りない気がします。

しかし、今回の私たちのステイがこれほどまでに充実していたのは、偶然大きなお祭りやニュピにあたっていたためであり、これが全く普段の生活体験のみとなると、また意見が変わってくるかも知れません。というのは、滞在中これだけイベントが盛り沢山でも日中の時間を持て余すことがあったからです。私たち日本人は旅行
中の限られた時間をフルに使おうとする傾向があるようで、1日を思い返したときに特に何もしていない時間が多いと、もったいなさを感じてしまう人も多いと思います。そのため、バリへの滞在プランを考える際には事前にお祭りなどのイベント情報をチェックし、それに合わせて日程を組むのが得策かと思いました。
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(ビーチで行われるムラスティという儀式)

 次に、全体の流れについてですが、リゾート→ヴィラ→農村ホームステイという順番は観光地としてのバリから徐々にリアルなバリの生活に近づいていくためその違いが分かりやすく、農村での生活が引き立ってとてもよかったと思います。計画を立てている段階では、その逆の流れの方がいいのではないかという意見もありま
したが、最初にホームステイをしてしまっては、その後のホテル滞在を心から楽しめなかったかも知れません。それほどまでに、農村ホームステイは私たちにとって特別で、忘れられない思い出となりました。また、最終日の観光をもっと減らして前半部に移動できたらよいのでは、という意見を持った人もいました。家族と別れた
後に精力的に観光・視察をするのは難しかったようです。私自身も、最終日はお土産を買うくらいの時間を残して、ぎりぎりまで家族と過ごしたいと思いました。

2. ヴィラについて
vila.jpg
(私たちのステイしたヴィラ)

 今回3泊したPuri Taman
Sariというヴィラには、皆大満足だったようです。古い建物だと聞いていましたが、部屋や水回りはとても清潔感があり、冷房やアメニティも充実していました。私たちが想像するバリリゾートを演出する一方で、ヴィラ内には普通の家があったり、ヴィラを1歩出ると村の人が歩いていたりと、一般に言うリゾートとは一味違った
エキゾチックな体験ができたと思います。あえて意見を挙げるなら、スタッフを探すのが大変だったという点が気になりました。お国柄として受け入れられないこともなく、ゆったりとした“バリらしさ”が感じられて、別に悪い印象を持った訳ではありませんが、緊急時に備えて絶対に通じるラインは確保しておくべきだと思い、
現地駐在の石榑さんにはその旨をお伝えしておきました。あとは、朝食についてです。アレルギーに対応していただけたのは良かったのですが、彼女にはご飯とオムレツのみ、他の人はパンのみで、若干の物足りなさを感じました。また、毎日メニューが変わらない点についても改善の余地があるように思いました。
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(エントランスから見た風景)

3. ニュピ(バリにおける旧暦のお正月)について

 前々日のムラスティ(海岸での儀式)、前日のオゴオゴ(日本で言う“ねぶた”のようなもの)、当日のニュピ(旧暦の元旦)、これらの体験ができたことは幸運だったと思います。偶然観光用のバロンダンスを見ることができましたが、やはり心に残るのは(現地の人々によって実際に行われているという意味での)“ホンモ
ノ”の文化体験です。神聖な儀式であろうに私たちのような外国人に対して拒否をせず、服を貸してくれたりお供え物を分けてくれたりと、ここでもバリの人々のおおらかな人柄を強く感じました。ニュピ当日の夜は、火や電気を使うことが禁じられており、仕事はもちろん外を出歩くことさえできません(農村部ではさほど厳しく
はありませんが)。そのため夜は本当に真っ暗で、電気のない生活など想像できない私たちにとってニュピはとても神秘的で、バリに来たら是非体験してほしいイベントだと思いました。しかし、この体験はホームステイであることと、その家や村の人々の人柄が相まって初めて実現するものであるため、今回のようなスタディツア
ーでなければ難しい気がします。ヴィラやホテルに泊まりながらニュピを体験するには、その宿泊先でニュピを意図的に“実施する”しかないため、ホームステイをしながら“リアルな”体験をするには学生である今がチャンスです。最近では観光客向けに本当ならば燃やすべきオゴオゴをそのまま展示・保存する村もあるようです
。このような外からの力による文化の変容を実際に見て考えるのも面白いでしょう。
ogoogo.jpg
(それぞれの集落で出来を競うオゴオゴ)

4. ホームステイについて

 今回は、私たち5人と石槫さんが同じ家にお世話になる異例なパターンとなりましたが、結果としてとても楽しく、充実したステイとなりました。1人1家庭でなくなったことに対する賛否は五分五分でした。1人でステイした方が確実に言語レベルは上がるし、より家族に溶け込めると思いますが、友達がいることで心強くなり、
安心していろいろなことにチャレンジできるという点では良かったのではないかと思いました。全員で知識の共有ができるため、より言葉や文化を理解しやすい環境であったと思います。
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(お正月で集まった親戚たち)

コミュニケーションについては、今回はたまたまお正月ということで親族が集まっていて、日本語や英語の話せる方がいてくれてとても助けられました。逆に、通訳のできる方のいない家庭へ1人でステイするのは初心者にはかなり厳しく、石槫さんのサポートが不可欠だと思いました。(これには事前情報で必需品とされていた指
差し会話帳が観光用に作られていて、応用力に欠けていたという理由も挙げられます。)また、これらを踏まえてバリ研修を2期にすることで、より良い研修ができるのではないか、という提案がありました。最初に今回のような形態のホームステイを行い、2回目に1人1家庭のステイへとステップアップできたら、初回での経験を生
かしてより多くのことを学べるのではないか、という意見です。金銭的な問題や日程を考えると、実現は多少難しいかも知れませんが、どちらの形態のステイにも違ったメリットがあるため、段階を踏むのは良いことだと思いました。
baligo.jpg
(ステイ先の子からバリ語を習う)

 今回ホームステイをしてみて思ったのは、事前の情報として辞書の準備が必要だということです。指差し会話帳はある程度相手の返答を予想した言葉しか記されていないので日常会話では補い切れない部分が多く、メインページより索引の方が活躍しました。しかし指差し会話帳が全く使えないという訳ではないので、指差し会
話帳プラス辞書を持っていくのがベストだと思います。また、事前準備の必要性を強く感じました。指差し会話帳には載っていないが現地でよく使うフレーズを簡単にまとめたものがあったらととても助かるでしょう。その他、ステイ中に必要なもののほとんどは現地で調達可能だったので、特にありません。
house.jpg
(熱帯地域らしい家)

5. その他リクエスト・提案
・ 農村への滞在はお祭りと時期を合わせるのが良い
・ 事前に家族構成や喜ばれるものなどの情報があると、お土産が選びやすく良い
・ (料理を習う・踊りを習うなど)目的を持ってホームステイした方が実りある時間になるのではないか
・ 一般観光客に向けた方向性としても村の人々との交流にポイントを置くと良いのではないか(ツアーの中に農村のヴィラ滞在や村の人々との交流を組み込むことで後者が引き立ち、リピーターをつくる機会となり得る)

感想
・ シンガポール航空について
座席が広く、サービスもとてもよかった。機内食もおいしかった。是非また利用したい。
・ 買い物について
手先の器用さを生かしたかわいらしいものが多く、見ているだけでも楽しかった。しかし、マーケットでの値段交渉はかなりの労力を費やすため、長時間の買い物は無理だと思った。
market.jpg
(ウブドのマーケット)
・ 食べ物について

油をたくさん使っているはずなのにとても食べやすく、ごはんとの相性がいい料理が多かった。どれもとても美味しかったが、滞在中にバリの名物と言われる食べ物は1通り制覇できてしまった感じがして、種類はあまり多くない気がした。また、様々な香辛料が効いていて、癖のある料理が得意ではない人にはつらいかも知れない
、という意見もあった。しかし、私たちがステイした家の方々は料理が上手で、毎食とてもおいしくいただけた。
food.jpg
(ステイ先での食事)
・ 文化について
マクドナルドの進出により、本来は戒律上食べることのない牛を若者たちが食べているという話を聞き、外からの影響の強さを改めて感じた。しかし、これだけ有名有数の観光地となっているにも関わらず、浅く見る分には観光がもたらすいやらしさのようなものを感じることは少なかった。
・ 観光について

ヴィラに滞在していてもちゃんとその村に溶け込んでいる気がしたし、村全体で受け入れてくれている感じがとても心地よかった。今のところ、農村観光において“作られたリゾート”を感じることはさほどなかったように思う。しかし、私たちがこのように言えるのは今回農村でのリアルな生活を体験したからであり、大多数の
日本人は今もバリ=ビーチリゾートだと思っている。国土の20パーセントほどの開発地が、バリ島全体のイメージを作り上げていることに驚いた。今後、山間部リゾートに集客するためには、今回のようなホームステイ込みのツアープログラム他、ウエディング、ダンスや音楽の講座、(ホテルのオーナーがしきりに口にしていた)
ヨガや瞑想などのスピリチュアルな体験も含めたツアープログラムと連動させることが必要かと思った。
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(家の周辺)
・ ブサキビーチホテルについて

これぞリゾートという印象を受けたが、ヌサドゥアよりもこぢんまりしていて居心地はよかった。緑が多く、海にもすぐ行けてよかった。しかし、水回りがあまりきれいでなかったのがもったいなかった。観光客(特に日本人)は水回りにポイントを置いている人が多いため、リピーターを生み出すためにはもっと水回りを充実さ
せるべきだ。
beach.jpg
(ホテルからほど近いビーチ)

最後に…

今回の旅は私たちにとって本当に特別な思い出となりました。もちろん観光地やリゾート、ヴィラなど、初めてのバリで盛り沢山の経験ができたのもよかったのですが、1番の理由は温かい人々に出会えたからです。駐在スタッフの石槫さん、現地ガイドのライさん、家族の皆さん、同じ村の人々や街で出会った人々、誰もが本当に
優しく、のんびりしていていつも笑顔で、おかげでバリが大好きになりました。就職前最後の旅行ということだけでは説明しきれないほど今回の滞在は特別で、私たちは帰国後バリ・シックに陥りました。バリの良さはビーチリゾートを見ただけでは分かりません。是非農村部にステイして、リアルなバリを体感してもらいたいと思
います。他に候補地がいくつもあることと思いますが、私たちは自信を持ってバリをおすすめします。合宿について何か相談事があれば、いつでも私たちに聞いてくださいね。それでは、またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。


立教大学観光学部4年(kanko06)有志
有賀千恵、佐々木由美、鈴木絢、関谷恵里子、陸田真琴


posted by masutanis at 03:16| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko06 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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