2008年06月21日

☆2年演習ゲストスピーカー☆

カンボジアの影絵〜福富友子氏の講演から〜
 
 6月17日(火)のゼミの時間にゲストスピーカーとして福富友子さんが講演してくださいました。福富さんはカンボジアで影絵の修行をなさった方で、カンボジアの影絵について話していただきました。私はカンボジアに去年から興味があって、地名を聞くだけでなんだかわくわくするので楽しく聞くことができました。
 もともと、カンボジアの影絵は村の中で村人のために開かれたものでした。長い夜を楽しく過ごせるよう、時間をかけて丁寧にストーリーを展開させていったそうです。
 しかし、観光客に見せるとなるとそんなにゆっくりとはやるわけにはいきません。カンボジアの文化芸術省の芸能局は観光客向けにわかりやすいダイジェスト版をやっていました。
 日本公演を考えていた調査員は、村人の長い芝居を褒め、政府の芝居をだめだと言いました。そして結局村人と省の人をあわせたグループを作ることにしたのでした。福富さんは政府の芝居のほうが面白いと思ったので、この考えの違いから影絵に興味を持ち始めたそうです。また、村人たちの影絵に対する熱い思いにひかれ、自分もこの中に入りたいと思ったそうです。もともとは女の人はやらない影絵ですが、村長の許可をもらって始めたそう。いきなり興味を持ってそんな新天地に挑戦できる勇気がすごいと思いました。
 カンボジアの影絵は私がイメージしていたインドネシアなどの奇妙な形の(しかしなぜか愛嬌のある)細い人形ではなく、背景までついた大きな板でした。同じ人物でもポーズが違う人形が何枚かあるそうです。まるで紙芝居のようでした。映像も見せてもらいましたが、スクリーンの後ろに燃える炎がとてもきれいでした。炎は演技をしている人のかなり近くで燃えているらしく、演技中はとても暑いそうです。
 観光客向けに30分くらいの時間で演技をしているそうですが、それに対してはやはり影絵のグループの長のおじいさんが反対したそうです。それはそうだろうなと思いました。福富さんがひかれた影絵に対する熱い思いがあるからです。観光客のために行われる文化変容は、当事者にとってはやりきれないものなのだろうと思います。だから、どこでどんな影絵をやっても必ず影絵の神様へのお祈りはやめないでほしいと思いました。
 カンボジアの影絵はユネスコ無形文化遺産に登録されました。今、プノンペンのグループは現代風・教育的な影絵を作るなどしてカンボジアの人々や観光客に影絵を定着させているようです。
 福富さん、貴重なお話ありがとうございました。

2年 鮫島 由理恵


posted by masutanis at 21:49| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | kanko07 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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