突然ですが、みなさんは「追儺」という言葉を知っていますか?
知ってる人も多いかもしれないですが、
私は不覚にもこのフィールドワークに参加するまで知りませんでした。
2013年2月3日、観光まちあるきのフィールドワーク、「ちか旅」に行ってきました。
概要はきっと後輩が書いてくれると信じて、私はこの「追儺」について書きます。
今回は、根津神社(文京区)、湯島天神(文京区)、靖国神社(千代田区)、新井薬師(中野区)と1日で4か所の神社を回りました。そこで見つけたのがこの案内です。
はじめは読み方すらわからなかったこの案内。
追儺(ついな)は元々中国の行事で、日本の朝廷の年中行事でもあるそうです。
旧暦大みそか(12月30日)に、鬼のお面を付けて走り回る人に向け、弓を引いたりでんでん太鼓をたたいて厄を追い払う行事だったそうです。これが節分のルーツらしいですが、大晦日の追儺と春の節分では時期が異なる点がある事から、別々の儀式が融合されたと考える場合もあるそうそうです。
なんだかあいまいですね。現在では年男の人が呼ばれて、鬼役の人に向かって豆をまく行事となってるところが多いとか。
この日、靖国神社を除く3つの神社では追儺式が行われました。新井薬師は実際にその時間に行く事ができました。
中野駅では面白いものを見ました。「お練り行列」といわれる行進です。
中野ブロードウェイまで続く中野サンモール商店街を、鬼のお面を付けた人たち、太鼓をたたく人、お坊さん(?)と豆まきゲストなどがぞろぞろと神社に向かって歩いて行くのです。小さい子供が鬼を見て怖がっていました。
私たちもちょうど中野ブロードウェイに行くところだったので、ばったり会えて本当に幸運でした。
行列している人に話しかけると、豆が入った袋をもらいました。2年生のたく君はゲストの琴欧州から豆をもらったそうです。いいなぁ!
神社に着くと、人、人、人。私たちは本殿から20m以上離れた場所で動けなくなりました。
琴欧州も町会のおじさんも、人と木にさえぎられ全く見えません。
追儺式では、法要(仏教の教えを説く)の後、16時半から豆まきが始まりました。本殿から、先ほど行列にいた人たちが豆を客に向かって投げてきます。
これだけ距離があれば、豆は届かないな、なんて思ってたら、なんとまぁ、ミカンが飛んできました。力士さんが思いっきり投げてくれたんでしょう。
結局ゼミ生は何も手にすることなく、そして人で何も見えないまま追儺式は終わりました。
追儺って結局何なのだろう、なぜ鬼でなく観衆に向かって豆やみかんを投げるのだろう、疑問が尽きません。 みんなの心が浮き立って、お金が回ればそれでいいんですかね。
でも、日本の年中行事を、こうして偶然知る事ができて、ちょっと嬉しかったです。
学生としては、今回が最後のフィールドワークでした。
企画してくれたまちづくりのみんな、ありがとう!
4年 宮内 香奈恵